みなとみらいに建設中の女神橋が低すぎて観光船が通れないとな!?現地調査してきた!
みなとみらいのウォーターフロントの回遊性向上として管理人もかなり関心を寄せている「女神橋」ですが、なんとびっくりするようなニュースが飛び込んできました。
最近ついに橋梁が完成したのですが、なんとこの橋梁の設計が低かったらしく、既存でこの航路を通っていた観光船が通れなくなったというのです。
ちょっと考えられない事態ですよね。
そこでこのページではなぜこのような事態が発生したのか、そして現地に行って実際に様子を確認してきたのでレポートしたいと思います!
このページのポイント
- 女神橋の設計が低すぎていままで通れていた観光船が通れなくなっている理由を解説します。
- 現場の様子も取材しているので参考にしてください。
みなとみらい「女神橋」とは?
女神橋はみなとみらいの国際橋付近、インターコンチの裏あたりから万葉倶楽部やカップヌードルミュージアム側に渡る歩行者デッキのことで、現在建設中です。
この歩行者デッキが完成すれば、インターコンチ裏のぷかり桟橋から最近オープンした横浜ハンマーヘッド、赤レンガ倉庫など水際エリアの回遊性の向上に貢献すると期待されています。
女神橋の延長は約75メートル、幅員は6・8メートルで、今年7月の完成を予定しています。
2020年3月に橋梁が完成しています。
女神橋の詳しい建設状況はこちら
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みなとみらい「女神橋」が建設中!水際エリアの回遊性・利便性が一気に向上
みなとみらい「女神橋」が建設中!水際エリアの回遊性・利便性が一気に向上 現在、みなとみらいの国際橋付近、インターコンチの裏あたりから万葉倶楽部やカップヌードルミュージアム側に渡る歩行者デッキが建設中で ...
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しかしこの橋梁が完成したことで、なんといままで航行していた船舶が通れなくなっているというのです。
驚きですよね?
女神橋の設計が低かった原因は?
なぜこのような事態が起こっているかというと、実は橋自体は設計通りの高さで作られています。
横浜市が建設業者に発注した高さは「桁下高3・5メートル」。
作られた橋梁の高さもほぼ設計通りの約3・6メートル。
確かに完成した橋梁の真ん中にもしっかりと「桁下高3・5メートル」と書いてあります。
まずこの3.5mという設計ですが、すぐとなりに掛かっている国際橋の設計を参考にしたらしいのです。
国際橋
国際橋は、建設中の女神橋に平行に架かっている橋です。
この国際橋の設計が「桁下高3・5メートル」だったらしいです。
確かにすでに架かっている橋の設計を参考にすれば、現在通っている船は通れるはずですよね。
しかしなんとこの国際橋の高さが実際には約4・2メートルだったのです。
そのため女神橋は結局、国際橋よりも約60cm低くなってしまったというわけです。
確かに桁下3・5メートルと書かれてますね・・・
市の担当者は以下のようなコメントをしています。
「女神橋の桁下高を3・5メートルとした設計の考え方に問題はなかった。高さ3・5メートルよりも大きな観光船が通航していることは把握していなかった」
まあそういうしかないですよね。
国際橋と女神橋の高さを比べてみた
ちょっと気になったので現地に行って調査してみました。
まず国際橋。
続いて大体同じくらいの距離から撮影した女神橋。
この60cmくらいの差だと、やっぱり見た目だとわかりませんね。
それにしてもこの事件、どうするんですかね?
横浜市としては、3.5mというのが対外的に公表している数字であって、その高さで通れない船は知らんということなんでしょうけど、いままで通れてた訳ですからね・・・
観光にも影響ありますよね。なんといっても花見のシーズンであるこの時季は例年、桜の名所として知られる大岡川の遊覧や夜景を眺める周遊クルーズでにぎわいますからね。
実際、この女神橋が通れなくなって運休しているクルーズ船もあるとか・・・
市の担当者は国際橋の高さを実測してはいなかったらしいです。
実測していたらこの件に、事前に気づくことができたでしょうからね。
管理人は本業がシステムエンジニアなんですが、システムでも設計書と実装(プログラム)が違うなんていうことはよくあります。
そのためなにか改修を行う際には、設計書を盲目的に信頼するということは絶対にせず、実際に動いているプログラムを確認します。
なんとなくですけどその基本が出来ていなかったのが今回の根本原因かなと思います。
もちろん業界は違うので、私も詳しくはないですけど、建設業界も同じはず・・・
なにか続報があればレポートしていきたいと思います。