コットンハーバーってどんなところ?気になる住み心地はどうなのか潜入体験レポートしてみた!
コットンハーバーという街をご存じだろうか?
みなとみらいから横浜駅の方を見渡すと少し離れたところに4~5棟の高層マンション群が見える。
それがコットンハーバー地区と呼ばれる場所だ。
実はコットンハーバーは陸の孤島かと思うほど横浜の賑わいからは隔絶されていて、そこに入るとなんだか時間がゆっくりと流れているかのような落ち着きを感じることができる。
住民以外はほとんど立ち寄ることがない地理的な特徴からか、横浜でも穴場的なスポットとなっているだけに、その実態を知る人は少ない。
そこで今回はコットンハーバー潜入体験レポートと題して、コットンハーバーの様子を紹介しようと思う。
このページのポイント
- 横浜市神奈川区にある高層マンション群「コットンハーバー地区」の気になる住み心地を調査してきました。
- コットンハーバーの名前の由来や歴史、資産価値の考察までコットンハーバーのすべてがこの1ページでわかりますよ!
コットンハーバーってどこにあるの?
まず気になるのが「コットンハーバーってそもそもどこにあるの?」ということだ。
横浜エリアの住民でも、その名前を聞いて場所がわかるのはそれほど多くない。
位置的にはJR東神奈川駅や京浜急行仲木戸駅から海側に少し歩いたところにある。
コットンハーバーとは地名ではなく、あくまでその土地の愛称である。
Google Map
この辺りは元々山内埠頭と呼ばれていて、再開発するにあたってコットンハーバーと呼ばれるようになった。
面積にして約7.1ha。
15分もあれば地区を一周できるほどの広さである。
コットンハーバーというくらいだから海に面している地域で、周りは港湾施設や倉庫などに囲まれている。
最寄り駅は京急の東神奈川駅で、徒歩15分ほど。
駅近というようなところではないし、貨物線の線路によって通行が遮断されているため内陸側からは踏切がある一本の道でしか入ることができない。
こうした理由から陸の孤島のような場所となっているのだ。
コットンハーバーの名前の由来は?
コットンハーバーは住所としては横浜市神奈川区の橋本町・星野町・山内町のそれぞれ一部となっている。
コットンハーバーという名前の由来の一つは”洗いざらしの綿のような自然の風合いや手触りを感じる心地よさを目指す”という街作りのコンセプトから来ている。
もう一つは横浜港が昔から綿花などの綿製品を主に取り扱っていたり、近くの神奈川1丁目が綿花町と呼ばれていたことに由来している。
実際にコットンハーバーに行ってきたが、その名に恥じない心地よさを感じることができた。
元々はホテルやオフィスなど、いろいろな開発計画があったようだが、いまは静かな住宅地となっている。
ただ近くでは再開発計画などが進んでいるということもあり、コットンハーバーの名前が有名になる日も近いのかもしれない。
管理人とコットンハーバーの関係
このようにコットンハーバーは地理的に横浜の賑わいとは隔絶されている場所に位置しているため、住民以外はほとんどその存在を知ることはない(というのが横浜在住の管理人の印象である)
しかし管理人がこのコットンハーバーに興味を持ったのは訳があって、実は一度コットンハーバーのマンション購入を検討したことがあるからだ。
管理人はいま現在みなとみらいのマンションに住んでいるが、このマンションを購入する前の検討段階にて、本気でコットンハーバーの新築マンションを買おうか悩んだことがある。(新築マンションというと、どのマンションかはわかってしまうが・・・)
私はこの地区の雰囲気と、後述する近くの再開発計画に魅力を感じたのだが、妻が駅近や交通の利便性を重視していたため断念した経験がある。
そのとき結局は辞めてしまったのだが、コットンハーバーという街の魅力は十分に知っているつもりである。
コットンハーバーの資産価値と東高島駅北地区の再開発計画
コットンハーバーの高層マンション群は2007年~2008年に建設されたものが多い。
2020年現在において、3~4LDKのマンションが中古で大体5000万円~7000万円くらいで取引されている物件が多いようだ。
もちろん少し前に比べてマンション全体の価格が高騰しているため一概には比較できないが、概ね新築時の価格よりは高値で取引されている。
それを考えると資産価値としてはそれなりに保っていると言えそうだ。
正直なところ、現状交通の利便性はお世辞にもいいとは言えないが、住環境としては抜群によいのでこの数字も納得である。
さらに実はコットンハーバー地区の少し内陸側に入った東高島駅北地区ではトリプルタワー(高層マンション)の建設が計画されていたり、横浜駅周辺地区とのアクセス強化も予定されている。
もちろんこうした再開発計画は頓挫する可能性はあるが、実現した場合はコットンハーバー地区の価値が見直される可能性は十分にある。
コットンハーバー潜入レポート
それではさっそくコットンハーバーに潜入してみよう。
コットンハーバーへの行き方は主に2つ
コットンハーバーへの行き方
- 内陸側から向かうルート
- みなとみらい側から向かうルート
広い面積を内陸と接しているコットンハーバーだが、意外にもコットンハーバーに徒歩で通じる道は2本しかない。
これがコットンハーバーが外界から隔絶している理由でもある。
周りからは高層マンション群が見えるのだが、徒歩だとなかなかたどり着けないのである。
そして実は②のみなとみらい側ルートも最近開通した簡易的な道であり、それまでは本当に①の内陸側ルートしかなかったのである。
それでは実際に潜入してみよう。
潜入ルートはもちろんみなとみらい側ルートだ。
スタートはみなとみらいのウォーターフロントのまさに先端、オーケーみなとみらい店をさらに進んだ先だ。
実はここから内陸側に渡れることはあまり知られていない。
その理由は単純で渡る理由がないから・・・
渡った先は横浜中央市場があるくらいで、観光では絶対に通らないルートなのだ。
道を進むと、左手には横浜市街が、右手には海が見える。
天気がいいこともあって風が気持ちいい。
橋を渡った先には高い建物は何もない。
本当に陸の孤島といった雰囲気が漂っている。
左手には横浜市中央卸売市場が見える。
「他に何もないのか!?」と思った矢先に、奥にはいきなり高層マンション群が見えてくるから驚きだ。
肝心のコットンハーバーに通じる道だが、横浜市卸売市場の目の前にぽつんと入り口がたたずんでいる。
一見すると通り過ぎてしまいそうなくらい存在感はない。
これはテレビ朝日の人気番組「ポツんと一軒家」も驚きだろう。
その名も「コットンみらいロード」
名前の由来は調べていないが、その名の通りコットンハーバーとみなとみらいをつなぐ道ということだろう。
若干安易な命名な気もするが、わかりにくいよりはいい。
さてこのコットンみらいロード、道というよりは、どこかの倉庫の敷地内の壁沿いにフェンスを張っただけのような簡易的な作りである。
最近出来たんだろうなということは用意に想像ができた。
道の入り口にわざわざ注意事項が張ってあり「撮影禁止」書いてあったので、道の様子は文章から想像してほしい。
道は細い一本道で、やはり広大な倉庫の敷地内にフェンスを張っただけの道が続いている。
フェンスからは海沿いの倉庫街が見えるだけで、簡素な作りだ。
途中、何人かの人とすれ違ったが、おそらくコトンハーバーの住民だろう。
コットンみらいロードを抜けると、もうそこはコットンハーバーだ。
海が近い。
道は広く、空が近く感じる。
風も気持ちよく抜けていて、どことなく横須賀の港町の感じに似ているように感じた。
建っている高層マンションもまだ新しく、かなり綺麗だ。
コットンハーバーに入って感じた第一印象は「気持ちいい!!」だった。
さてそれでは道なりに探索してみよう。
コットンハーバーには商業施設はないが、フットサル・室内テニスコートと、温浴施設でジムも併設している「INSPA横浜」がすぐ海側に建っている。
これは住民にとってはかなり憩いの施設になっているんではないだろうか。
少なくとも私がコットンハーバーに住んだならば、毎日通うだろう。
INSPA横浜の送迎バスはみなとみらい大通りでもよく見かけるが、こんなところにあるのはあまり知られていない。
といっても会員のほとんどはコットンハーバーの住民だろう。
それくらいコットンハーバー住民のために建っているような場所にある。
さらに少し進むと「M.M.Cコーヒー」と「コットンハーバーボートヤード」があった。
まさに南国リゾート地のような雰囲気も少しある。
角を曲がると内陸側に立派な建物が見えてくる。
「サンシティみなとみらいEAST」という高級老人ホームだそうだ。
後で調べたんだが、この高級老人ホームはまさに高級ホテルのような共用施設があるらしい。
いくらあればこんなすごそうな施設で暮らせるんだろうか。
そんな老後の暮らしに思いを馳せつつコットンロードを進んでいく。
少し進むと、スーパーマーケットがあった。
ただこれは仮設店舗で、現在となりに建築中のマンション「クリオレジダンス横濱ベイサイド」の1階部分に移るそうだ。
というよりも元々このクリオマンションの土地にスーパ-があったが、マンションが建つということで一時的に仮設店舗で営業しているらしい。
建築中の「クリオレジダンス横濱ベイサイド」。
このマンションはコットンハーバーが設立された2007年以来の新築分譲マンションなんだそうだ。
ここでコットンハーバーのマンションについておさらいしておく。
コットンハーバーには4棟の高層マンションからなる「コットンハーバータワーズ」と少し内陸側に建っている「マリナゲートタワー」、賃貸マンションの「ヒストリアレジデンス海舟」、そして現在建築中の「クリオレジダンス横濱ベイサイド」から成り立っている。
マリナゲートタワーの奥が内陸側へと通じる唯一の道で、コンビニもある。
その道沿いには踏切もあり、すぐ近くに東高島駅もある。
ん?
東高島駅?
聞いたことがないのも無理はない。
東高島駅はJR貨物線の駅で旅客路線ではないため、一般人は使うことがない。
この東高島駅を旅客線化するみたいな話があったりなかったりするらしいが、真偽は定かではない。
ただこの駅が旅客化されれば間違いなくコットンハーバーの価値は高まり、地価は上がるだろう。
さて話をコットンハーバーに戻すとしよう。
コットンハーバータワーズの周りの道を進むとヒストリアレジデンス海舟が見えてくる。
名前がなかなか面白いが、この辺りには江戸時代末期に勝海舟が設計したと言われている「神奈川台場」の遺構が残っていて、いまでもその遺構を見ることが出来る。
そういった背景からこの名前が付けられたのだろう。
相変わらず道は広く、出会う人はまばらだ。
住環境は抜群に良い。
さらに進むと大きな公園があった。
これは星野町公園だ。
きれいに緑化された広い公園で、子供が遊ぶには十分のスペースがある。
今回訪れたときも数人の子供が遊んでいた。
おそらくコットンハーバーに住む子供たちはみなこの公園で遊ぶのだろう。
星野町公園には野外トイレもある。
これは私のような外部のものにはうれしい設備だ。
さっそく我慢していた用を足して、心機一転散策を続ける。
コットンハーバータワーズの中心は広場になっていて、綺麗に整備されている。
かなり広々としていて、住民がうらやましい限りである。
さてこれでコットンハーバーを一回りしたので、この辺で体験レポートは終わろうと思う。
コットンハーバーに住むってどうなの?訪れた感想は?
コットンハーバーを訪れた感想であるが、敷地内に入ってしまえばそこは横浜の喧噪とは別世界が広がっている。
静かで風が気持ちよく、さながら南国のリゾートのような雰囲気もある。
そびえ立つ高層マンションはまだ新しく、見ていて美しい。
近くにはスーパーやコンビニもあり、敷地内で生活するだけのものは揃うだろう。
ただしコットンハーバーからどこかに出かけようとすると、陸の孤島と呼ばざるを得ない。
駅は多少遠いし、あっても主要な駅ではない。
みなとみらいに行くにしても徒歩ではかなりの散歩となるだろう。
賑やかな商業施設に行くならば車が必須かもしれない。
まとめると住環境は最高だが、立地は微妙といったところか。
ただしこの近くの内陸側には高層マンション群の再開発計画があったり、東高島駅の旅客化の噂があったりと将来はわからない感じがしたのも事実である。
個人的には家にいることが多く、散歩が好きなため、あまり敷地外に出ないとするとなかなか魅力的な環境なのではないかと感じた。
参考になれば幸いである。